奈良 住宅F邸

伝統的な町家や民家の改修、また「これらからの町家暮らし」を体感できる町宿 紀寺の家の設計でも知られる藤岡建築研究室・藤岡龍介氏の自邸に12面体スピーカー”scenery“を納入いたしました。質の高い材料や技術を込めて建てられた古い家を現代の生活に合った家に再生させ、「住み継ぐ」ことを提唱する藤岡氏の自邸もまた築100年を越す伝統的な町屋。そんな藤岡氏の作品の一部にスピーカーを取り入れていただき光栄の至りです。

吹き抜けになっている居間の天井に対角となるようスピーカーを配置。片方は階段を登ったところに位置する為、2階からは”scenery”を見下ろすといった不思議な光景。スピーカーと床がほぼ同レベルとなり、2階にも音が十分に広がります。

立派な梁や井戸の名残も見られる風情ある内装にもホワイトオーク仕上げの木目が自然に馴染みます。

伝統的な家の時間を重ねてきた深みある素材は、不思議なことに信じられないほど音を綺麗に響かせてくれます。「音楽が家にきてから、夕食のメニューが変わった」「家族の会話が増えた」など、スピーカーの導入をきっかけに暮らし方が変わってく様子を聞き、「代々住み継いできた家を、その中にある多くの魅力を引き継ぎながら、明るく健康的な建物に再生する」要素のひとつとして、「音楽」というのは大きな役割を果たすと実感しています。

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