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11/18 青柳拓次 Solo Guitar Concert にむけて、拓次さんのこと


10年以上前、大阪でポップアップストアにスピーカーを展示する機会があった。会期中のイベントとして、わりと誰もが知る女性歌手と青柳拓次さんがDuoで出演したのだが、そこでの拓次さんの様子が今でもすごく印象に残っている。

会場はファッションビルの売り場の一角。ステージなどを設けず、椅子に座り演奏する様子をお客さんが立ち見する30分程度のイベントだった。僕はその女性歌手目当てでイベントの手伝いとして現場に入らせてもらった。もちろん拓次さんのことも昔から知っていた。当時ファンというわけではなかったが、拓次さんがVo/Gtをつとめる「Little Creatures」は僕が90年代後半ごろよく聴いていたポストロックというジャンルの日本代表みたいなバンドだと認識していた。

リハが始まり歌手の方は立ち位置とマイクチェックで軽めに終わり、バックヤードでスタッフと談笑し終始リラックスした様子だった。拓次さんは歌手の方とリハを終わらせた後、残ってギターを弾き続けていた。特にスタッフもそれを気にしているわけでもなく一人淡々と弾いていた。本番直前まで弾いたあと、そのままライブが始まった。

歌手の方はそれまでのリラックスした様子から一変し、誰もが知る歌姫に急に変身したかのようなオーラを放ち圧巻のパフォーマンスだった。一方、拓次さんはさっきまでの様子と何も変わらない淡々とした演奏だった。僕は歌手の方のパフォーマンスよりも拓次さんの演奏に感動していた。

その時に感じたのは音楽にドラマチックな非日常な体験を求めるのもいいが、日常の地続きにある音楽も決して引けをとらない尊いものだということだった。それが日々の継続の中から積み上げられて生まれてきたかのような、その瞬間特別に差し出されたものではない、拓次さんの日常が音楽と混然一体となっている様子に一発でファンになった。何もギリギリまでギターを弾き続けてストイックな姿に感動したとかではなく、それはもう拓次さんの柔らかい雰囲気そのものの自然な姿がそう感じさせる。そんな感想をライブの後、拓次さんに一方的にいきなり伝えたのが初めての出会いだった。もちろんそれをあの柔らかい雰囲気で受け取ってもらえた。

その後、ご縁があってlistudeのスペースや他のイベントでもご一緒させて頂いているが、いつお会いしてもあの柔らかい拓次さんのままだ。
11/18のライブも、あの拓次さんに会えるのが今から待ち遠しい。

青柳拓次 Solo Guitar Concert 『Six Strings Music Tour』

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