大阪・野田駅近く、昭和レトロビルの1階を改修したヘアサロン「the hinc」に14面体スピーカー”sight”を納入いたしました。
即物的に配置されたラワンベニヤと銅でできた箱は、待合のソファになり、展示台にもなる。飾り気のない直管LED照明も、よく見れば場の特性に合わせ高さを変えて配置されている。一見ぶっきらぼうにも感じる内装ですが、既存建物のポテンシャルを活かし、必要なモノだけが「余白」を纏って散りばめられていることに気づきます。
スピーカーは内装に合わせた特注の白ラワン仕上げ。素地の素っ気なさに反し、艶のある音が響き渡り、「機能的でありながら美しい」場の特性とリンクしているようでした。
設計監理:ひとともり+ HAP/GUILD – ARINCO ARCHITECTS
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN
施工:ロウエ
金物:Tuareg
撮影(接写写真除く):Hiroki Kawata