-報告- 1/28 「冬の森で過ごす夕べ」-木の仕事、そして本と音楽とコーヒーについてのお話会- @秋篠の森 月草


1/28~2/12の間、福岡県在住の木工家・山口和宏さんの展覧会が秋篠の森 月草で開催され、初日の1/28は「冬の森で過ごす夕べ」と題したほっこり楽しいお話会にsonihouseは音楽当番として参加させていただきました。

お話会のメンバーは山口和宏さん、オオヤコーヒーの大宅稔さん、
くるみの木主宰の石村由起子さん、そしてsonihouseの鶴林。
素敵な方達に囲まれてちょっぴり緊張気味にスタート。

実はこのイベント、サブタイトルが「冬の図書館」。
山口さんが以前に読んだ「じつは、わたくしこういうものです」という本の中で、
冬にしかオープンしていない図書館でいろいろな人がシチューや珈琲などの当番となる「架空の」お話が登場するのですが
山口さんがそのお話にとっても感銘を受けて今回ここで本当に実現したものなのです。
(山口さん、架空のお話なのに「その図書館に行ってみたいんですけどどうすればいいですか?」と出版社に電話されたとのこと!なんてお茶目!)

山口さんと大宅さん、一見正反対のように見えるお人柄ですが実は古くからのご友人!
大宅さんのトークも山口さんの作品に鋭い言葉で愛を表現されていました。笑

お話会のテーマは「本」と「音楽」。
それぞれが「本棚に一冊だけ残すとしたら」という本を紹介し合い、
大好きな音楽をsonihouseの12面体スピーカーで流しました。

山口さんが持って来られたハイドンとモーツァルトが冬の図書館に響き渡ります。
お客さんもスタッフもみんな目を閉じて、なんだか祈りを捧げているかのような不思議な時間。
その後はお客さんからの質疑応答コーナー。
不思議なことにお客さんもものづくりをされている方が多く、
ここにいるみんなでそれぞれの「当番」を担当すれば図書館ももっと面白くなりそうな予感!

お話会の後は山口さんお手製のコッペパンと、くるみの木によるシチューをいただきます。
このシチューがもう!本っ当に美味しくって。
香ばしい味わいの中に、押し麦のプチプチとした食感。

そして食後はオオヤコーヒーの珈琲とくるみの木のお菓子。
こんなにあれもこれも贅沢していいのかしら・・・と終始顔がほころびっぱなし。

山口さんの作品はカトラリーや本棚、椅子など、日常に使いやすいアイテムが中心。
お人柄の通り、真面目で優しい雰囲気の作品ばかりです。
sonihouseはカッティングボード(画面右奥)を購入!日に日に味わい深くなるのが楽しみです。

sonihouseは「音楽当番」としてギャラリー内BGMを担当しています。
展覧会の期間中、常設の14面体スピーカー”sight”も山口さんの作品と仲良く並んでいます。
やっぱり木肌って美しいですね。
冬の夜、いい音で音楽を聴き、あったかいシチューに美味しい珈琲。
なんだか穴蔵で集うネズミになったみたいな、本当に絵本の世界にいるような感覚になった夢見心地な一日でした。

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