滋賀 新築S邸

新築の場合、設計の段階でご相談いただき位置を決めておけば配線をスッキリと見せることができます。今回は、滋賀にある新築S邸のご紹介です。



階段と踊り場が見渡せる動きのあるリビング。
その憩いの中心となる暖炉を正面にして、左右に12面体スピーカー”scenery“を吊り下げました。

アメリカンブラックチェリーの仕上げも床材や家具の色とピッタリ。
チェリーはその名の通り桜色が強かったりオレンジっぽかったりと、色味に個体差がある材質です。
音のエイジングだけでなく、色味の経年変化も長く使う楽しみのひとつです。

リビングは吹き抜けになっており、2階部屋には窓もあるので家全体に十分に音が届きます。
また、天井は斜めで階段や本棚などの反射面が多いため、音響的にもよい設計です。
物が少ないシンプルな形の空間は音が響き過ぎることがありますが、
いざそこで生活を始めると、本や服などで吸音され音が落ち着きます。
不思議なことに、音も場をわきまえるかのようにその空間に馴染んでいきます。


反対を振り返ればそこはキッチンです。
リビングと同じ音を楽しみながら料理ができる理想的な配置、
360度音の広がる無指向性スピーカーならではの使い方です。
スピーカーを隠すのではなく、「家具」として。
私たちの目指す理想です。

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