2018/10/29 mon. 家宴「おとと音楽とことば vol.2」@sonihouse

地域の暮らしや仕事の現在進行形を伝える、ローカルライフ・ウェブマガジン『雛形』にて、写真家の大森克己さんによるコラムが連載されています。題材は、京都府・長岡京を拠点に活動する楽団「長岡京室内アンサンブル」。ヴァイオリニストであり教育者の森悠子さんが音楽監督として率いるこの楽団は、指揮者は存在せず、メンバーも流動的に入れ替わっていくというスタイルをとっています。その特異な技術、想像力、音を通じたコミュニケーションなどを通して奏でられる素晴らしい音楽に魅了された大森さんが楽団に密着し、その体験を写真と文章で綴っています。クラシック音楽を過去の音楽としてとらえるのでなく、今・現在に生きる音楽家森悠子さんがこれまでに培った技と哲学を、クラシック音楽を通じて、今・現在に生きる私たちに何を届けようとしているのか。大森さんの目と耳がそれをどう捉えたのか。実際の演奏とトークを交え、音と音楽、また表現することそのものについて深く探ります。

長岡京室内アンサンブル
「地域ごとに独自の音色を持つオーケストラがあるヨーロッパのように、長岡京独自の音色・思想を持った演奏団体を育てたい」1970年代より欧米を中心に教育・演奏両面で国際的に活躍してきたヴァイオリニストの森悠子を音楽監督として、国内外の各地から優秀な若手演奏家を集め、1997年に結成。指揮に頼らず互いの音を聴く「耳」を研ぎ澄ませる独自のスタイルを特長に、緻密で洗練された技術と凝集力の高さ、独自の様式感覚を持った高度な表現法と音楽性の高さは、日本でも希有な存在と高く評価される。バロックから古典、ロマン派、近現代に至るレパートリーの広さも際立っている。「長岡京」から世界の第一線へ雄飛するメンバーも多い。現在までにfineNFレーベルから9枚のCDをリリース。

Vn / 森 悠子(音楽監督) Mori Yuko
桐朋学園大学卒業。1970年渡欧、72年パイヤール室内管弦楽団入団。77~87年フランス国立放送管弦楽団に在籍。88~96年リヨン国立高等音楽院助教授。90年、京都フランス音楽アカデミー創設。97年長岡京室内アンサンブル設立。08年特定非営利活動法人音楽への道CEM設立、理事長に就任。09~17年くらしき作陽大学音楽学部教授。フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエ章、オフィシエ章授与。第34回京都府文化賞功労賞、平成29年度京都市芸術振興賞を受賞。著書に「ヴァイオリニスト空に飛びたくて」(春秋社)がある。

Vn / 高木 和弘 Takagi Kazuhiro
国内外でのコンクールに優勝及び入賞。ソリストとしても国際的に活躍し、講習会等で後進の指導にもあたる。これまで和波孝禧、森悠子、E.ウルフソン、E.シュミーダーの各氏に師事。コンサートマスターとして、米国・ドイツの楽団の他、東京交響楽団、山形交響楽団を経て、ダラス室内交響楽団に在籍。長岡京室内アンサンブル、いずみシンフォニエッタ大阪メンバー。一般社団法人日本弦楽器演奏家協会代表理事。(写真©八木毅)

Va / 野澤 匠 Nozawa Takumi
兵庫県立西宮高等学校音楽科、東京藝術大学音楽学部を卒業。現在、同大学大学院修士課程に在籍。G.プーレ、A.モッチア、A.ソリエール、D.キグルの各氏のマスタークラスを受講。ヴァイオリンを玉井洋子、折川真理、木田雅子、大谷玲子、沼田園子、玉井菜採の各氏に、ヴィオラを市坪俊彦氏に、室内楽を森悠子氏に師事。長岡京室内アンサンブルメンバー。

Vc / 小川 和久 Ogawa Kazuhisa
桐朋学園女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部、フランス国立ボルドー音楽院を首席で卒業。ボルドー市栄誉賞受賞の他、国内外で受賞多数。現在、山形交響楽団首席奏者を務める他、プレシャス・カルテット、チェロロックトリオ・カンターナ、山形チェンバーミュージシャンズ、長岡京室内アンサンブルなどソロ・室内楽で幅広く活躍している。

Cb / 石川 徹 Ishikawa Toru
東京音楽大学卒業。新人演奏会に出演。西独ヴュルツブルグ音楽大学大学院に留学。2002年ローマ、ヴァレンティノブッキ国際コンクールファイナリスト。フランクフルト、アーヘン、オスナブリュクの市立歌劇場にて研鑽を積む。くらしき作陽大学、大阪府立夕陽丘高等学校等、後進の指導にも努める。長岡京室内アンサンブルメンバー。

Cl / 吉田 誠 Yoshida Makoto
5歳からピアノを、15歳からクラリネットを、22歳から指揮を小澤征爾、湯浅勇治のもとで学ぶ。文化庁海外新進芸術家派遣員としてパリ国立高等音楽院、ジュネーヴ国立高等音楽院で学んだ。東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞。日本、欧州のオーケストラや音楽祭に招かれ、日本、フランス、イギリス、ドイツ、オーストリア等でリサイタル、室内楽公演を重ねている。森悠子が主宰している講習会にも度々参加し見聞を広める。(写真©RamAir.LLC)

Fg / 佐々木 威裕 Sasaki Takehiro
京都市立芸術大学卒業。渡米。インディアナ大学、南カリフォルニア大学で研鑽を積む。シビック・オーケストラ・オブ・シカゴに在籍後帰国。フリーランサーとして活動。2008年府民ホールアルティにて京都アルティ合奏団公演に森悠子氏の推薦で出演、ストラヴィンスキー「兵士の物語」、高橋裕「オーケストラと能のための『葵上』」を公演。

Hr / 海塚 威生 Kaizuka Takeo
立命館大学経営学部、京都市立芸術大学音楽学部を卒業。これまでにホルンを小山亮、村上哲の両氏に、室内楽を呉信一、中川良平、大嶋義実の各氏に師事。関西を中心にオーケストラ、室内楽で活躍している。㈱ヤマハミュージックジャパンインストラクター、京都音楽院講師、奈良フィルハーモニー管弦楽団メンバー。長岡京室内アンサンブル公演とCD収録にも参加。

写真家 / 大森 克己 Omori Katsumi
1963年神戸市生まれ。1994年、第3回写真新世紀優秀賞。国内外での写真展や写真集を通じて作品を発表。2013年東京都写真美術館でのグループ展「路上から世界を変えていく」に参加。主な写真集『サルサ・ガムテープ』(リトルモア)『encounter』(マッチアンドカンパニー)『サナヨラ』(愛育社)『すべては初めて起こる』(マッッチアンドカンパニー)など。クラシック音楽にも造詣が深く、特にルネッサンス時代の合唱曲の大ファン。2013年、2015年の2回にわたって湯山玲子さん主催のイヴェント「爆音で聴くクラシック」にて、ルネッサンスから現代にかけての合唱曲を選曲。
https://www.instagram.com/omorikatsumi/

料理 / アジアの料理たけふさ
食べる事が好きで、学生時代から飲食業に関わり、多国籍料理店(吉田屋料理店)、喫茶店(喫茶探偵)、フレンチレストラン(ラ・ターブル・オ・ジャポン)で経験を積む。辿り着いたのは、自身が好きな、米と麺の食文化の中心であるアジアの料理。ベトナム料理を中心としたメニューのラインナップは、日本人向けにアレンジして食べやすくしている。混沌として、どことなくアジアの雰囲気がする祇園町北側、祇園会館1Fに、2017年オープン。

ウェブマガジン『雛形』内コラム「長岡京室内アンサンブルへようこそ(写真・文:大森克己)
https://www.hinagata-mag.com/column/10950

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家宴「おとと音楽とことば vol.2」

日時:10月29日(月)14:30 開場 /15:00 開演

演目:
シュポア 「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ホ短調 Op.13」
モーツァルト 「ファゴットとチェロのためのソナタ 変ロ長調 K.292」
シューベルト 「八重奏曲 ヘ長調 D.803」

トーク:長岡京室内アンサンブル × 大森克己 (聞き手:sonihouse 鶴林万平)

会場:sonihouse(奈良市四条大路1-2-3)

入場料:
音の部・食の部合わせて ¥6,500(夕食付)
音の部のみ参加 ¥3,500(ワンドリンクオーダー)
* 音の部のみ、高校生以下¥1,000(+ワンドリクオーダー)
* いずれも当日受付にて、現金でのお支払いになります。

ご予約は「家宴への参加予約」をタイトルに、
「お名前・人数・電話番号・食の部への参加の有無」を
メール(info@listude.jp)もしくはお電話(0742-31-5211)にてご連絡ください。
*食の部のみの参加は承っておりません。
*託児サービス(¥500/1名)あり。人数に限りがありますのでお問い合わせください。

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