基本から拡張へ──listude試聴システムのご紹介
listudeの試聴室では、私たちが提案する 基本の組み合わせ 「WiiM Pro Plus」+「SOHN(listude製パワーアンプ)」 を中心に据えています。
このセットはWi-Fiに接続するだけでSpotifyやApple Musicなどのストリーミングをすぐ楽しめるシンプルな構成で、導入のハードルが低く、まずは音楽を自由に楽しめます。そこから一歩ずつ拡張していくことで、音質も体験も段階的に深まっていきます。試聴室のシステムは、その「拡張の道筋」を実際に体感できる見本でもあります。
1. 外部DACの追加(音質グレードアップ)
全体の音質を底上げするなら、まずは外部DACの追加がおすすめです。

WiiM Pro+のデジタル出力(同軸/光)をDACに入力し、変換したアナログ信号をSOHNへ送ります。WiiM Pro Plus単体でも十分楽しめますが、D/A変換を専用機に任せると違いは明確。10万円前後のDACでも、音の輪郭や声の質感、音場の見通しが大きく向上し、Spotifyなどのストリーミング再生も一段上の表現に生まれ変わります。
試聴室で導入している Antelope “Amári” は業務用ミドルクラスの代表格です。まずは身近な価格帯から始めても効果は十分に感じられます。
2. CDやNASの追加(音楽資産を活かす)
次のステップは、手持ちの音楽資産をシステムに取り込むことです。

CDトランスポート(プレーヤー) … お気に入りのCDを改めて楽しむ。
NAS … これまで保存してきたハイレゾ音源やリッピング済みのCDを再生。
「これまでのコレクションを新しいシステムで甦らせる」体験になります。

試聴室のCDトランスポートCEC TL3Nはベルトドライブ方式(ダブル構成)。モーター振動をベルトで隔離して回転ムラを抑え、音像のにじみを低減することで、静けさと自然な描写を引き出します。
CECはレコードプレーヤー開発で培った技術を活かし、1991年に世界初のベルトドライブ方式を発表。モーター振動やジッターを徹底的に排除し、アナログ的滑らかさとデジタル精度を両立させたこの設計は、デジタルディスクドライブ構造の常識を刷新しました。それ以来、CECはベルトドライブ機構を独自に進化させ、高慣性スタビライザーやデュアルベルト方式など振動制御技術を導入。これにより、静穏性と読み取り精度が飛躍的に向上し、デジタルでありながら“アナログの温もり”すら感じさせる再生で高く評価されています。
3. アナログの導入

レコード再生は近年再び注目されており、気軽な興味から始めやすい拡張です。カートリッジ(針)を交換すれば段階的にステップアップできるのも魅力です。
MMカートリッジ … 手軽に始められる入口。
MCカートリッジ … 解像感やレンジが広がり、音楽の深みを実感。

試聴室では、一般的なMM/MCとは異なるDS Audioの光カートリッジを採用しています。針の動きを光で検出するためノイズが少なく、従来のアナログ再生とはひと味違う静けさと立体感を、ご体験いただけます。
光カートリッジは40年前に光電式カートリッジとして製品化されましたが、白熱ランプによる発熱という致命的な課題に対して根本的な解決が困難で、結局市場から姿を消しました。しかし、そのクリアで鮮度の高い音質は長らく語り継がれてきました。そして現在、DS Audioは、この方式を赤外線LEDと高感度フォトダイオードに刷新。ほとんど熱を発しない光源と高効率な受光技術により、音質の安定と信号の純度を大きく向上させています

また試聴室の中でもひと際特別な存在感を放つレコードプレーヤーは Michell Engineering “Gyro SE”です。Gyro SEの歴史は、同社のフラッグシップ「GyroDec」を母体にしながら、40年以上続きます。GyroDecのコア技術(サスペンション、インバーテッドベアリング、真鍮ウエイト付きプラッター)を継承しながらコンパクト化した同社の中核モデル。40年以上経っても、外観の基本デザインはほぼ変わらず「タイムレスな製品」の象徴とされます。
4. サブウーファーの追加(低音の拡張)

サブウーファーを加えると、低域が広がり、音楽全体のスケール感が増します。試聴室では専用サブウーファーをDACからデジタルで統合しており、量感だけでなく自然な一体感を重視したセッティングにしています。
クラシックからエレクトロニカまで、低域の存在感は音楽体験を確実に引き上げます。
5. マスタークロックの導入

お使いのDACがマスタークロック入力に対応しているなら、仕上げとしてマスタークロックの導入をご検討ください。定位の精度や空間の透明感が整い、リズムも引き締まります。上級者向けの微調整ではありますが、システム全体を一段引き上げるお楽しみの一手です。
まとめ
基本の「WiiM Pro+ + SOHN」から始まり、
・外部DACで音質を底上げ
・NAS/CDで音源資産を活かす
・アナログはMM → MCへとステップアップ
・サブウーファーで低域拡張
・マスタークロックで最終調整
という順番で拡張していけば、「音楽の世界を広げていく」ことができます。試聴室のシステムは、そのロードマップを一望できる実例です。ぜひここで体験していただき、ご自身のシステムづくりの参考にしていただければ幸いです。





