京都 新築事務所








京都・福知山に新築された「鳥名子」様の社屋に、14面体スピーカー “sight” を導入いただきました。設計は、ninkipen!一級建築士事務所

建物の中心には、1階から3階をつなぐ螺旋階段があります。吹き抜けを通して上下の気配がゆるやかにつながり、光や人の動きが自然と交差するようなつくりです。

室内には、木の梁がそのまま見える勾配天井が広がっています。天井の高さと傾きのおかげで、空間にゆとりがあり、音もどこかに溜まることなく、上へと抜けていくような感覚。木や壁に当たった音もやわらかく返ってきて、全体に落ち着いた響きになりました。

主な用途は、事務所で働く方々のためのBGM。“sight” は、その空間の対角に2台設置されています。長く過ごす場所だからこそ、音が気にならず、それでいて場の空気が整っている、そんな状態がつくられました。

コトグレー仕上げのスピーカーは、建築の中にすっと馴染み、設備というよりも、空間の一部のように静かにそこにあります。コトというアフリカの木材をベースに、イタリアで含浸染色を施した仕上げで、一度素地の色を抜いたうえで染料を木の内部まで浸透させています。表面に塗膜をつくる塗装とは異なり、木の表情や陰影がそのまま残るため、見る角度や光の当たり方によって、微妙に異なる表情が現れます。

鳥名子は、鴨肉とネギだけでつくる「鴨すき」を名物とする料理店であり、京都・福知山を拠点に展開してきました。二代目の足立悠磨氏は、古民家の再生やホテルの運営などを通して、地域に残る建物や文化を次へと手渡す取り組みを続けています。

人と人、場所と場所がゆるやかにつながっていくこと。
この新しい社屋にも、そうした考え方が自然と表れていて、その中で音もまた、静かに空間に馴染んでいました。
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モデル:14面体スピーカー “sight“(1セット)
仕上げ:コトグレー(吊型)
空間種別:事務所
配線方法:壁内配線(勾配角度に合わせたオリジナル金具)
天井:勾配天井+梁あらわし(化粧梁)

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