-報告- 6/22 「デザイン入門 セミナー」レクチャー&ワークショップ@広島国際大学


広島国際大学 住環境デザイン学科1回生を対象とした「デザイン入門連続セミナー」第3弾でsonihouseの
長谷川アンナがレクチャー&ワークショップを行いました。


テーマは「グラフィックデザイン」。
始まる前は私も緊張していましたが、最初の挨拶を行って早々に
「sonihouseのお二人は夫婦なのになぜ苗字が違うのですか?」という
生徒からの素朴な疑問があり、和やかにスタートしました。

第一部は、グラフィックデザイナーとはどういった仕事なのかという解説と、私自身の仕事の一端を紹介しました。
「うえと salon & bar」のロゴができ上がるまでの過程や、過去に作成した面白い名刺やDMの写真を見せながら、工夫したポイントなどをお話しました。
私自身はデザインを制作するときに、どこかに仕掛けやひと工夫を加えることで
ちょっとした遊び心を取り入れることを意識しています。
そこで今回は「ギフトとプレゼント」という言葉の意味についても少しお話しました。
よく似たこの二つの言葉、実はちょっと違いがあるのです。簡単に言うと、
「ギフト」は「相手の望んでいるものをあげる」こと。「give(与える)」が語源になっているとか。
対して「プレゼント」は「相手が望んでいなくても(望んでいそうなものを)あげる」こと。
私がは「ギフト」ではなく「プレゼント」なデザインをやっていきたいと、そんなお話をしました。
そこで、一部の後半には、ワークショップ形式の課題を生徒のみなさんにチャレンジしてもらいました。
その名も「Happy unbirthday!」カードの作成です。
A4のコピー用紙を使って、誰かにお手紙の「プレゼント」を作ります。
以下のクリア条件を元に用意スタート!
・郵送できること(最後に封筒に入れること)
・渡した相手を驚かせること
・残しておきたくなるもの
・どこかに「Happy unbirthday!」と入れる

前半の講義が長引いたので作業時間は30分!恥ずかしがっていられません!
こういった場面での瞬発的なアイデアはきっとパワーがあるはず。
  
  
素晴らしい集中力!!
切ったり貼ったり紐を使ったり・・・あれこれ悩むよりも手を動かします。
中には勢い余って封筒自体に装飾を作った人も!でもダメ!これ送れない!慌てて封筒をまた別の封筒で包むという応急措置。
でもこうして課題の枠を飛び出した「例外」のアイデアはとっても大事ですよね。

そして第二部は場所を変え、少人数で行いました。
懇親会も兼ねながらのんびりスタート!

早速、一部で作ったカードを交換します。
箱に投函されたカードを一人一枚抜き取ります。ドキドキ・・・
そして開封!!
  
  
全員同じ条件で作成したカードとは思えないバリエーション!!
折ったり貼ったり切ったり覗いたり・・・
みんな、ひと工夫もふた工夫も凝らした「普通じゃない」カードの連続です。
もらった人も思わず笑みが。
傾向としては、紐を貼付ける or 折り紙にするアイデアが一番多かったように思います。
中には、自分では失敗作だと思って隠していたボツのカードの方がいいと絶賛された人もいて
制作側と受け取り側の感じ方の違いなども実感しました。
また、それぞれのカードの制作者には簡単な解説をしてもらったのですが、
みなさん恥じらいながらも目がキラキラとしていたのが印象的です。
作ったときのことを話すのって楽しいよね〜!

そして今回も百田さん(♂)による手作りクッキー&プリンのおもてなし。
緊張で疲れた身体に染みる〜!ありがとうございました。
以下、受講生の皆さんから届いた嬉しい感想を少し紹介させてもらいます。
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「人は誰でもデザイナーを名乗った時からデザイナーなんだ」ととても力強い意識の持ち主なんだな、と思いました。
また、デザイナーは低予算でどれだけ人を楽しませどれほど高度なものをデザインするかと言い、
先生は自分の作品の数々を見せて下さいました。
中にはユニークなもねからとても手の込んだものがありデザインというより作品に近く驚きました。
また、最後の三十分はみんなで手紙をデザインしてみようというコトで
コレもなかなか出来ない貴重な体験をさせていただいたのて大変デザインというものが想像しやすくなりました。

グラフィックデザインとは具体的に何か、そしてグラフィックデザインを実際に自分でして、
受取る人が、楽しく、そしてきちんと後に残るようにする工夫が必要だと知った。

今回の長谷川先生のワークショップ形式での講義は、実際に作品を作る事で、アイデアを生み出しす面白さや、
そのアイデアをまとめて形にしていく難しさ、相手に喜んでもらう物を造る楽しさを体験することができました。
そして、講義の前半に見せていただいた長谷川先生の名刺や案内状等の作品は、素材や印刷、形までこだわっており、
今まで見たことの無い独創的で綺麗なデザインばかりで、とても衝撃を受けました。
中でも、紙風船のように膨らませて中を覗く「クリスマスカード」は、
その空間の中にあるおとぎ話の世界を覗いているようで、とても感動しました。
また、今まで無意識に持っていた形や使用する素材への固定概念が消え、デザインの幅が広がったように思いました。
第2部の作品発表は、他の人が作った作品を見る事で、自分には思い付かないアイデアに気付く事ができました。
失敗した物や無意識にできた物が魅力的だったりと、偶然が生み出す物の凄さも実感しました。
また、プロの方に自分の作品を見ていただけたり、色んな人からの感想を聞けたのはとても刺激になりました。
今回の講義は、「遊び心」や「自由で柔軟な発想」を大切にする事、プレゼントのように
相手に喜びや感動を与える物を造る事、そして自分も楽しんで作品を造る事の大切さを学ぶ事ができ、
今までの中で一番楽しい講義でした。
そして将来、長谷川先生のように楽しく自由に仕事ができる人になりたいと思いました。

グラフィックデザイナーのことを詳しくしれて、名刺のデザインひとつで大きく見た目が変わるのが衝撃でした。

長谷川アンナさんの講義はとても面白かった。作品が出来ていくプロセスがよくわかり
将来自分もあんな仕事の仕方がしたいと思った。

長谷川アンナさんは郵便物を受けとる相手の反応を考えて作っている。
相手のことを考えて物作りをできることは凄いと思う。

“グラフィックデザイン”と聞いて聞いたことはあるがどんな仕事かとなるとよく分かっていなかった。
広告やポスターなどその商品、場所、人物などのイメージに関わる重要な仕事だと分かった。
“字”だけでもイメージや印象などが変わってしまうんだなと思った。
アンナさんはGMに”遊び”を持たせることで受取人が驚くような作品をたくさん作っていた。
とても気持ちがこもっているものだと思い、だからただのハガキでも捨てられず保管されているのだと思った。
また店のロゴマークではその店や場所などのイメージを大切にし、少しの情報からたくさんのイメージを広げていて、
少し違うだけでも店の感じが違ってくるなと思った。

前半と後半のお話を聞いて、前半は素人とデザイナーさんでは各が違うことに驚いた。
また、お店のロゴやデザインを決めるのにも何通りも考え、最終的には実がなくなっていたり。
後半に出たときに聞いた裏話で、現実的な考えもしなければならないということを知った。
アンナさんは目立ちたくて、目立つようにデザインをしていると言っていたが、私は逆で人見知りが激しくて
なかなか表面に表す事ができないから、デザインを通じて表現するタイプなので、
人によって表現の仕方の意味も違うんだと思った。
バースデーカードでも、同じ素材を使っているのに皆被らないで個性的な作品が多くて見ていて面白かった。
今回の授業はとても参考になったし、楽しかった。
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今回、sonihouseの二人を招いてくださった広島国際大学 住環境デザイン学科 谷村さんの研究室ブログで、
その他の感想と当日の様子、また他の講師の皆さんの講義の様子もご覧いただけます。
http://td-tanilab.hirokoku.net/
二週に渡る広島遠征はとても有意義なもので、私自身もいろいろと考えるきっかけにもなりました。
終わってみると、まだまだ話し足りなかったことや反省点もたくさんあってもう一度やりたい!という気持ちで一杯です。
また来年も是非〜!!(?)

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