-報告- 2024/3/16 solitary Release Concert in Nara

春のはじまりを告げるあたたかい佳き日に、森ゆにさんのlistudeでの初めてのソロコンサートresonance musicとの共催で開催いたしました。今回は、14時からの気持ちのいい昼下がりの部と、18時からのちょっぴりビターな夕方の部と、2部構成にて行われ、それぞれたくさんのお客様にお越しいただくことができました。


listudeで事前に行った今回の新作アルバム『solitary』についてのインタビューでも仰っていたように、アップライトピアノとちいさなお部屋のような会場で、まるで「森ゆにのお部屋」にお邪魔したかのようなアットホーム感。ドリンク担当・奈良/宇陀のレストランPujreのドリンクもアルバムの「孤独・ひとり」というキーワードにあわせ、アイリッシュコーヒーやほうじ茶チャイなど少し大人なラインナップ。みなさん、ゆっくりとドリンクも楽しみながら開場を心待ちにしていました。



颯爽とあらわれたゆにさんの、春風のように流れるピアノとその風のようにやさしくなめらかな歌声が会場内に静かに響き渡ります。寒い冬の氷が解け、新芽たちが息吹きはじめるような、そんな喜びを分かち合うようなやさしい時間に、目を閉じて聴き入る至福の時間。ホールでの伸びやかな歌声、演奏のイメージもあるゆにさんですが、今回はすぐそばでやさしく語りかけてくれるような、まさに『solitary』を感じさせる時間となりました。また、新作からだけではなく、旧作からも何曲か演奏してくださり、『solitary』風にしっとりアレンジを加えた楽曲や、新作でも使用した古いナショナルのリボンマイクで録ったという『シューベルト歌曲集』の楽曲も聴くことができ、今までとは違う森ゆにの世界観をじっくり存分に堪能できる1時間半でした。


演奏途中では、listudeのアトリエ1Fに飾ってある藤川孝之さんのライブペインティングが、実は2016年にみどり(田辺玄、青木隼人、森ゆに)で演奏している様子を描いたものであることや、listudeで今回初めてひとりで演奏する想い、自身が東京から山梨へ引っ越した際の心境に寄り添って作られたという『祝いのうた』をlistudeの山梨移住に向けて歌って下さったりと、listudeとの様々なエピソードをお話しながら進行してくださったゆにさん、本当にありがとうございました。




終演後は、出来立てほやほやのアナログレコードの販売とゆにさんのサイン会に、大勢の方がお求めくださり、笑い声が飛び交う穏やかなひとときを最後まで楽しむことができました。


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