-報告- 2024/2/9-2/18 黒谷和紙作家 ハタノワタル展「おかえり」

東京・代官山のアートギャラリーgallery ON THE HILL(代官山ヒルサイドテラス内)にて2月9日(金)から2月18日(日)まで、京都府綾部市を拠点に活動する黒谷和紙作家ハタノワタルさんによる個展「おかえり」が開催され、listudeのスピーカーも展示内にて使用していただきました。


今回のテーマは「おかえり」。ハタノさんにとって「おかえり」とは、自分が寛げる、落ち着ける場所に戻って来たことを意味しているということ。展示ではハタノさんの思う「おかえり」が、ハタノさんによる和紙と顔料で制作された多様な絵画作品と共に、魅力的な展示協力者たちと作り上げられています。
<展示協力者>
●うつわ(清水善行
●照明(NEW LIGHT POTTERY
●じゅうたん(山形緞通
●スピーカー(listude)

じゅうたんの上でゆっくり寛ぎながら、あたたかな照明のもと、ハタノさんの平面作品「窓からの風景」シリーズやうつわをじっくりと鑑賞し、スピーカーからは穏やかで心地よい音色が流れる、そんな「おかえり」空間を全身で堪能することができます。靴を脱ぎじゅうたんの上で座って楽しんでもらいたいということで、展示品は全て低い位置に構成され、スピーカーもとても低めに設置しています。


スピーカーはハタノさんの和紙仕上げとなっており、今回の展示に合わせオリジナルペイントも施されたスペシャルなもの。さらには、空間を彩るBGMは、ハタノさんの「おかえり」空間のイメージにぴったりという要望により、森ゆに青木隼人田辺玄の『みどり』の楽曲を。さらには、その3人のそれぞれのソロ曲もあわせてlistude鶴林が選曲させていただきました。展示空間のどこにいても均質に音楽が楽しめるようになっており、あたたかで優しい温もり溢れる音楽に包まれながら作品を鑑賞していただけたら嬉しく思います。


今回、ハタノさんの作品には今までのイメージにあるようなモノクロの研ぎ澄まされた世界観だけではなく、色やスプレーも多用し、グラフィティにも通じるようなポップで愛嬌がある温かい作品が多く並んでいる印象でした。確実に春を感じ始めている今日この頃、優しくあたたかな「おかえり」を味わいに訪れてほしいなと思います。

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