昨年10月、15年ぶりとなるソロ・インストアルバム”unpeople“をリリースした音楽家・蓮沼執太が、4月20日(土)奈良・listudeにてライブ演奏を行うこととなりました。
アルバム”unpeople”は、様々なプロジェクトで各方面から引っ張りだこの蓮沼が、自分のための音楽を、と制作の合間に作りためていた楽曲たちが詰め込まれた1枚。
収録曲には、Tortoiseのメンバーとして知られるギタリストのジェフ・パーカー、過去にも共演経験がある小山田圭吾(Cornelius)、前衛的な音楽で知られる灰野敬二、NY屈指の若手ドラマーのグレッグ・フォックス、神秘的な声で歌い上げるアーティストのコムアイ、三線や三板を演奏する沖縄在住の新垣睦美、蓮沼執太フィルでも活動をするギタリスト石塚周太、和楽器笙の音無史哉と多彩なゲストたちが参加しており、それぞれのアーティストとの化学反応も聴きどころのひとつ。
今回のライブタイトルの”unpeople + 1 people”とは蓮沼がリリース以降、各方面で行ってきたサウンド・パフォーマンス・シリーズで、アルバム”unpeople”を空間で再生させながら、その音に合わせて生音を即興的に重ねていくというものです。
listudeの空間にて蓮沼がライブを行うことは今回が初めて。会場全体に吊り下げた6台の12面体無指向性スピーカー”scenery”からどんな音色が響き渡るのか、是非皆様にもお聴きいただけたらと思います。
会場ドリンクには奈良・宇陀のレストランPujre(プルイェ)が来て、皆様の喉を潤します。
この貴重な一夜をぜひお見逃しなく!
蓮沼執太
1983年東京都生まれ。蓮沼執太フィルを組織して、国内外での音楽公演をはじめ、映画、演劇、ダンスなど、多数の音楽制作を行う。また「作曲」という手法を応用し物質的な表現を用いて、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンス、ワークショップ、プロジェクトなどを制作する。2013年にアジアン・カルチュアル・カウンシル(ACC)のグランティ、2017年に文化庁・東アジア文化交流史に任命されるなど、国外での活動も多い。主な個展に「compositions :rhythm」(Spiral、東京/2016)、「作曲的|compositions」(Beijing Culture and Art Center、北京/2017)、「Compositions」(Pioneer Works、ニューヨーク/2018)、「 ~ ing」(資生堂ギャラリー、東京/2018」「OTHER “Someone’s public and private / Something’s public and private」(void+、東京/2020)などがある。また、近年のパブリック・プロジェクトやグループ展に「Someone’s public and private / Something’s public and private」(Tompkins Square Park、ニューヨーク/2019)、「太田の美術vol.3「2020年のさざえ堂-現代の螺旋と100枚の絵」(太田市美術館、群馬/2020)など。
第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
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Shuta Hasunuma “unpeople + 1 people #10”
2024年4月20日(土)
開場17:00 / 開演18:00
– 出 演 –
蓮沼執太
-ドリンク-
Purje(奈良・宇陀)
– 会 場 –
listude(奈良県奈良市四条大路1-2-3)
アクセス方法はこちら
– 料 金 –
<前売>大人¥3,500/中学生以下¥2,000
<当日>一律¥4,000
(1ドリンク制)
– 申 込 –
SOLD OUT
listudeのonline storeにて、3月1日(金)12時より販売開始。
– 主 催 –
listude
***関連イベント
Exhibition “unpeople”
2024年4月21、22、28、29、5月5、6日
(会期中 日、月曜のみ のオープンとなっております)
13時-18時
– 会 場 –
BO/OK(奈良県奈良市東城戸町28)
4月初旬にオープンした奈良のアートブック書店「BO/OK」のギャラリースペースにて4月21日(日)より、蓮沼執太、池谷陸、田中せりによる展覧会「unpeople」を開催します。
4月20日listudeでのライブに合わせての開催となる今展は、音楽家・蓮沼執太のソロ・ニューアルバム『unpeople』のリリースを記念したもので、写真家・池谷陸、グラフィックデザイナー・田中せりとの三者による共同展覧会です。
今展は「unpeople」という人間不在を感じさせるアルバム・タイトルから、田中は人は存在しないが、人が居たであろう気配を残したイメージを着想しました。また池谷は、ある1日の時間、部屋の窓を中心におこる環境の変化を捉えました。蓮沼がライフワークとして行っているフィールド・レコーディングと通ずるように、同じ場所で時間の変化を多角的に捉える実践とも言えるでしょう。
本展ではアルバムのアートワークとして収録される池谷による写真作品をはじめ、田中による空間構成、そして蓮沼による音を通して場所と時間の関係性を考察するサウンド作品で「unpeople」を物語ります。断片的な音、写真というメディアの繋がりによって、鑑賞者は、人間の不在を感じながら自らの立ち位置を見出すことで、人間が作る環境とその外側への視点を創造していきます。
ぜひどなた様もお運びくださいませ!
蓮沼執太 音楽家
1983年、東京都⽣まれ。蓮沼執太フィルを組織して国内外でのコンサート公演をはじめ、映画、演劇、ダンス、CM楽曲、⾳楽プロデュースなど、多数の⾳楽を制作。また「作曲」という⼿法を応⽤した物質的な表現を⽤いて、展覧会やプロジェクトを⾏う。主な個展に『Compositions』(ニューヨーク・Pioneer Works)、『 ~ ing』(東京・資⽣堂ギャラリー)など。主なグループ展に2021年『FACES』(東京・SCAI PIRAMIDE)。第69回芸術選奨⽂部科学⼤⾂新⼈賞を受賞。
池谷陸 フォトグラファー
2000年東京都生まれ。広告や雑誌、ファッションブランドルックブック撮影はじめ、アーティストとのコラボレーションワークなど幅広く活動。これまでの展示に untitled (daitokai、2017)、Everything is Connected at (Shibuya Hikarie、2018)、Everything is Connected 2 – CHOICE” (COMPLEX BOOST、2019)、ADRIFT (SENDAI AKIUSHA、2019)、New Connectivity (Haku Gallery Kyoto、2021)、A walk of a Seeker (TERRACE SQUARE 2021)。
田中せり グラフィックデザイナー
1987年茨城県生まれ。2010年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。企業のロゴデザインやブランドのアートディレクション、美術館の仕事などに携わる。主な仕事に日本酒せんきん、小海町高原美術館、SCAI THE BATHHOUSE、本屋青旗のロゴデザイン、DIC川村記念美術館「カラーフィールド」展や森美術館「アナザーエナジー」展の宣伝美術など。また、写真と印刷機を扱い偶発的な表現を試みたパーソナルワークの発表や展示なども行う。
告知ビジュアルデザイン:田中せり