2014/9/5-10/19 Konohana’s Eye #5 NO ARCHITECTS「NO SHOP」@[大阪]the three konohana

建築をベースに、設計やデザイン、インスタレーション、ワークショップ、会場構成、まちづくりなど幅広く活動しているNO ARCHITECTS。大阪市此花区のギャラリーで行われる個展で、sonihouseとコラボレーションして制作したスピーカーが展示されます。


次代の私たちの現代美術のあり方を考え、再構築していくために必要な諸要素を
新たなプラットフォームに 置き換えて実践する、大阪市此花区に開いたギャラリースペースthe three konohana
同じく此花区梅香・四貫島エリアのまちづくりの活動にも関わり、
当エリアの古い建物のリノベーションを数多く手がけているNO ARCHITECTSは、
神戸芸術工科大学で建築を専攻した西山 広志と奥平 桂子の同級生2名による建築家ユニットです。
彼らの仕事は建物のリノベーションの設計・施工のみならず、デザインからインスタレーション、ワークショップ、
アーティストの展覧会や企業の展示会の空間構成など、建築の領域のみに留まらない幅広い活動を展開しています。
彼らのユニット名「NO ARCHITECTS」が示す通り、建物を一から全て手がけるプロセスよりも、
建築の周辺およびそれを構成する要素に彼らの関心は一貫して向いています。
従来からその土地にある雰囲気や意味、そして建物を使う人々の身の丈や考え方、そうしたものをいかに日常の生活の中に反映させるか。
そして人間の活動単位でもある「空間」という概念を、分解と再構築を重ねながらいかに私たちのそばに近づけるか。
建築の権威的な要素を求めることなく、現代の人々にとって自然な建築のあり方を彼らは実用面と哲学面の両輪で追究し続けています。
本展では、NO ARCHITECTSがこれまで共に仕事をしてきた画家、家具職人、音楽家、ファッションデザイナーなど、
さまざまなジャンルの人々とコラボレーションして制作したプロダクトを自ら設計を手掛けた弊廊の展示空間にて展開し、
期間限定の仮設の店舗「NO SHOP」と見立てた内容です。
生活に寄り添うことをコンセプトに、それぞれの共働者と議論を重ねてさまざまな視点からの生活への提案が詰まったプロダクトが、
彼らの統一感のある空間構成にて独自の店舗として作り上げていきます。
今回sonihouseは、NO ARCHITECTSとのコラボレーションプロダクトとして
建築用の木材を使用した新しい12面体スピーカーを製作、展示する予定です。
他のコラボレーターのみなさんも、
蓮沼執太展「音的→神戸|soundlike 2」でご一緒した蓮沼執太さんをはじめ、
この夏、小豆島の「馬木の寺子屋-真夏の親子課外授業-」で共に授業を担当する山内庸資さん、
昨年開催した「家宴vol.12 フェス!!」に出演いただいた米子匡司さんなど、
私たちも日頃お世話になっている面々で、ご一緒できるのが楽しみです!

本来建築は、西洋では中世の教会建築に代表されるように、総合芸術の中心に位置づけられていました。
また、「衣食住」の言葉からも、住まいとしての建築は、日常の生活においても必要不可欠な三大要素の一つでもあります。
NO ARCHITECTSの建築をベースとした広い視界の中心には、あらゆるものを作り上げかつそれらを使用する人間の存在があると思います。
本展は展示と関連イベント共に盛りだくさんな内容となっていますが、
様々な立場の人間が多くかかわることによって、たくさんの日常の発見と創造が生まれていきます。
それらが建築という中心軸が持つ強い求心力に引き込まれていく日常のダイナミズムを、
彼らの気取らなく楽しさにあふれたアプローチを通じて体感していただきたいと思います。
the three konohana
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●Konohana’s Eye #5
NO ARCHITECTS 「NO SHOP」
2014年9月5日(金)~10月19日(日)
開廊時間:木曜~日曜 12:00~19:00
休廊日:毎週月曜~水曜
会場:the three konohana
オープニングパーティー:9月5日(金)18:00~21:00
コラボレーター:
sonihouse、後藤 哲也、権田 直博、ツクリバナシ、ヌケメ、蓮沼 執太、
辺口 芳典、poRiff、メガネヤ、山内 庸資、RAD ほか
制作協力: 大川 輝、宮下 昌久、米子 匡司
※会期中に関連イベントの開催を複数予定しております。
内容および開催日時は、決まり次第HP等でお知らせいたします。
http://thethree.net/exhibitions/1787
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