大阪公演に続き、森ゆにソロコンサートは島根へ。会場となったのは松江市のセレクトショップ「Daja」。普段はストックルームとして使われている空間にピアノが運び込まれ、植物フォトグラファーの椿野恵里子さんによるしつらえで晩秋の森のよう。
今回、会場に5台の12面体スピーカー”scenery”を設置しました。ありがたいことに設営と音の調整に半日いただき、ゆにさんとのリハーサルに十分な時間を取ることができたので、スピーカー1台ずつの音をかなり追い込んで調整することができました。2回の公演ともにゆにさんの声とピアノが自然に広がる音響を実現できたと思います。
ファーストアルバムの名曲から新曲まで、まるで映画や本を読み進めていくように、それぞれの想いを重ねる時間。万物を肯定も否定もせず、移ろいゆく季節や事象をただ受け止めていくようなゆにさんの歌声に、何度も感極まる瞬間がありました。2回の公演は昼下がりと黄昏時でしたが、変わりゆく光の中で聴くとまた違う味わいとなりました。
この日のためにDajaで洋服を新調し、お洒落を楽しむお客さんたち。ウーフの紅茶とエスキーナの焼き菓子。Dajaオーナーの板倉直子さんの想いによって、色々な人が関わってコンサートが実現する風景はとても美しかったです。
そしてDajaの店舗には随分と前に納入したlistudeのスモールスピーカー”view”が。現在は生産を終了した小さなスピーカーですが、音楽がささやかに場に寄り添っている姿を見ることができました。初めて訪れた松江の地がとても親しく近しい存在になりました。またの再訪を願って。
企画・主催：Daja、resonance music
装飾：椿野恵理子
音響：listude
紅茶：Uf-fu
お菓子：エスキーナ
フライヤー：iiba gallery
