2023/5/20 sat. 聴くことのアレゴリー「Allegories of Listening」

2020年5月に活動を開始したアート・アソシエーションimmeasurable [イメジャラブル]。音楽・音響におけるメディウム・スペシフィックに関する問題意識を主題にこれまでに7タイトルをリリースしてきました。

眼前の世界を聴く形式の1つである「フィールド・レコーディング」について、取り組む作家の姿勢、マイクなどの録音機器、音楽を再生する際の出口であるスピーカーとスピーカーから放たれた音、そして空間との関係についての思考を交差し、共有することで聴覚から得られる世界の認識を新たにする試みとして、この度immeasurableの岡村英昭氏と初めての共催でイベントを開催します。

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immeasurable × listude presents
聴くことのアレゴリー

2023年5月20日(土) 開場13:40/開始14:00

– 公開対談 –
柳沢英輔ばばまさみ、鶴林万平 [listude]
モデレーター: 岡村英昭[immeasurable]

第一部では、immeasurable(以下imm)の代表である岡村氏が司会を担当し、柳沢英輔氏、ばばまさみ氏、鶴林万平のトークイベントを行います。


Photo by Takamitsu Ohta

immから初めてリリースされた作品は、文化人類学者でもある柳沢英輔氏の『wetland』。京都の深泥池にて録音された作品で、雪が積もる寒い日の早朝、真夏の深夜、水中マイクを用いて池の中を録音した3つの音源で構成されています。

immからの2作目は、ばばまさみ氏と長井爪氏によるサウンド・チームsaladの『Around the Plywood』。フィールド・レコーディングの音源を再構成した作品となります。ばば氏は作家活動と並行しながらフォーリーも手掛けるなど、幅広く活動しています。

柳沢氏、ばば氏からは音を捉えるという観点から、録音の入口となるマイクや録音環境について、listude鶴林からはスピーカー(音の出力)という観点から、音が放たれる環境や場所固有の響きについて対談し、”聴くことから生じる思考や環境に対する知覚のあり方”について考えていきます。

– 迷曲喫茶?名曲喫茶! –
移動喫茶キンメ

第二次世界大戦後、日本において家庭用・個人用のオーディオ・システムが普及するまでは『名曲喫茶』や『ジャズ喫茶』で名盤を楽しむ営業スタイルが流行しました。このような営業スタイルは、音楽鑑賞の場としてだけではなく、人々の交流や文化を育む社交の場としても重要な役割を担ってきました。今回、移動喫茶キンメとコラボレーションし、1日限りの名曲喫茶(迷曲喫茶)を営業します。
登壇者らが紹介する音源について放談しつつ、listudeのオーディオ・システムも体感する機会になればと思っています。

– パフォーマンス [公開録音] –
米子匡司

アーティスト米子匡司氏の作品公開制作(公開録音)を行います。
米子氏は、非楽器から生じる音にフォーカスした作品や、日常空間で意識されることが稀な現象などを、音へ還元するパフォーマンスを手掛けてきました。空間に定在する音や反響を利用した米子氏の作品の上演(パフォーマンス)をお楽しみください。

– 会 場 –
listude(奈良市四条大路1-2-3)

– 料 金 –
3,675円 *30名限定

– 予 約 –
LivePocketにて販売中

主催: immeasurable
共同制作: listude
特別協力: 移動喫茶/鍼灸キンメ
助成: アーツサポート関西


Allegories of Listening
Date: May 20, 2023, Open 14:00 Start 14:00

Admission Fee: 3,500JPY *Limited to 30 people.

Dialogue: Allegories of Listening
Speaker: Eisuke Yanagisawa, Masami Baba, Mapei Tsurubayashi [listude]
Moderator: Hideaki Okamura

Strange Music Café? Good Music Café!
Collaboration: Mobile Café Kinme

Live Performance
Tadashi Yonago

Design [image, flyer]: edition.nord
Support: Arts Support Kansai

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