10/1,2「音欒 -OTOMARU 2023 秋」にむけて、志人さんのこと


photo by Yukitaka Amemiya

音欒が目指すのは「その時、その場を」深く体験すること。
その時・その場に繊細に反応し生まれるもの、予定調和ではない自然と身体を深く体験すること。

志人さんを知ったのはとても最近のことだった。
はじめは「ラップ」として聴いたが「ラップ」というそれから明らかに逸脱した表現に思った。

DJ KRUSH「道 -STORY-」 ”云/鬼 呼 生 -たま〽よび〽いく- feat. 志人”

こんなにグサグサと突き刺さってくる言葉をつづれる人がいるのか。言葉自体の強さ、まさに「言霊」と言いたくなる。

志人さんの作品をいろいろと見ていく中で「音で観るダンスのワークインプログレス」の朗読をされていた。

「音で観るダンスのワークインプログレス」テキスト・朗読:志人(語り部)

目が見えない障害のある方がダンスを楽しむための音声ガイドとしての役割だが、日本人が日本語を聴いて気持ちいいとか、面白いとか、そんないろんな「語り」という表現のこれは最上級ではないだろうか。読経や落語の語り口は日本語の発音表現を突き詰めるうえで自然な帰結としてこちらに届く。ここまで言葉を自在に操れるものなのか。

このインタビューもぜひ読んで頂きたい。
孤高の表現者・語り部=志人、その探究の道程と現在地を語る」インタビュアー:原雅明

インタビューの最後の方に語られている
「聴いている時の皆さんの家の環境音が音楽に1つ加わって音楽になると思っている」という言葉は期せずして音欒で実現したいことと重なる。


photo by Yukitaka Amemiya

今回の音欒に際し、志人さんに何かテーマとなる言葉はないですか?と質問してみた。
志人さんには事前に「大宇陀町史」という資料をお渡ししていた。
その中から
「お〻宇う陀た をとバ をどり ゑほうのほうよりすみニすんだる水がくわ〳〵〳〵 風そ稜ば吹けば ざゞんだ」
という言葉を選ばれた。

言葉の最初「お〻宇う陀た をとバ」の中に音欒のすべてが含まれていた。
“うた” ”をと” ”バ”

“うた”とは志人さんのパフォーマンス、”をと”は宇陀の環境や音そのもの、そして”バ”は剣主神社で設える場とPurjeが作る料理。その3つが結びつき、〳〵〳〵の踊り文字によって何度も繰り返される。それによってもたらされるのは私たちが考える祝祭の場。

この音欒では、志人さんの紡ぐ言葉によって、普段到達しえない、より深く濃い「その時・その場」にいざなわれるだろう。

***
「音欒 -OTOMARU- 2023 秋」
2023年10月1日(日)・10月2日(月)※雨天決行 荒天中止
<夕の欒> 10月1日(日)15:45 open/16:00 start
<朝の欒> 10月2日(月)9:45 open/10:00 start

定員20名/各回

– 料 金 –
¥18,000(ワーク・演奏・食事付き)

– 出 演 –
演奏/志人
食事/Purje
音響/listude

– 場 所 –
奈良・宇陀 宮奥・劒主神社周辺(奈良県宇陀市大宇陀下宮奥318-2)
・近鉄奈良駅から車で約1時間
・近鉄奈良駅より近鉄榛原駅下車、榛原駅より奈良交通バス「大宇陀」下車(約1時間半)

– 予 約 –
2023年8月18日(金)10:00 メールにてご予約受付開始

ご予約は「音欒予約」をタイトルに、以下の内容をご記入の上、info@listude.jp までお申込みください。

1.ご希望の参加回(朝or夕)
2.氏名
3.人数
4.電話番号
5.メールアドレス

*ご予約申込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送りいたします。
*野外でのイベントのため、歩きやすい服装でお越しください。夕方以降は肌寒くなることも予想されますので上着の持参、また虫対策をお勧めします。
*音のワークや食事を通して、身体感覚を研ぎ澄ますような内容であること、またライブは静寂の中での繊細な演奏であることなどから、小学生以下の入場はご遠慮いただいております。

– 主 催 –
音欒事務局(listude)
TEL:0742-31-5211
MAIL:info@listude.jp

recent posts

Pagetop